秀逸なネタ動画の紹介
葛西美空のネタ動画の中で、特に秀逸な内容の動画を紹介しておきたい。葛西美空は自身のネタ動画について「思いつきで妄想である」と謙遜はしているが、その絶妙なストーリー、キャラクター、演じ分け、編集テクニック(小技)などなど、動画を見返せば見返すほど、「葛西美空はただ者ではない」との思いが確信へと変わっていくことに気が付くはずだ。
※▼マークをクリックすると、解説(ネタバレあり)が表示されます。
カブトムシになる!
葛西美空のネタ動画は基本的に1話完結型だ。その中でも珍しい2話に渡って続くネタ動画がある。この2つの投稿動画は、13か月のインターバルが存在する壮大なストーリーである。
カブトムシを題材にしたネタ動画は、葛西美空のネタ動画の中でも傑作中の傑作だ。「カブトムシになる!」については🐯となっても擦り続けているお気に入りのネタだ。
伝説の「カブトムシになる❗」はここから始まった
「将来はカブトムシになる」はネットにしばしば投稿される幼児期の男の子の発言(ミーム)が元ネタ。男の子がカブトムシになりたい理由は「カブトムシになって沢山のカブトムシを捕まえる」である。この話題を高校生の進路希望の話に持ち込む発想は、葛西美空以外にはできないだろう。できたとしてもお芝居に具現化することが出来るのは、世界中で葛西美空ただ一人だ。
ここで主人公ミクオは「かっこいいカブトムシになる」という理由を明かすのだが、まさかこのお話の続編が13ヶ月後に投稿されるとは、誰も予想だにしていなかった。
「「カブトムシになる❗️」と言う息子」2024/1/24投稿動画
そして1年後の「カブトムシになる」
謎の進路希望の宣言から約1年後、ついにミクオがその夢に一歩近づく時が来た。そしてその目的が「メスのカブトムシ」であることが明かされる。
このネタ動画のオチに繋がる「クワガタ好きの面接官」と言う強烈な斜め方向の発想は、普通の凡人ではそうそう思いつかない。葛西美空こその発想力だ。視聴者はただ唸るしかない。ちなみに、このクワガタ好きの面接官のモデルが葛西美空の実父であることは、🐹が🐯になってからのライブ配信の中で語った内容からほぼ確実である。
「進路を決める三者面談で「カブトムシになる」って言う奴」2024/3/9投稿動画
屋根裏の「年がら年中、家にいるねーちゃん」
同じキャラ設定で2日連続で投稿された動画も存在する。その中でも、舞台設定、キャラクターの設定、シナリオ、そのすべてがまるで1つの漫画作品のような傑出した動画がある。その作品を紹介したい。
ミクオ君に家にはお姉さんがいるのだが・・・
ミクオ君がいつも遊んでいるお姉さんは、実はミクオ君の家の屋根裏に勝手に住み着いているパラサイトのおねーちゃんなのだが、その期間がやばすぎる。
食事やトイレのことなど細かい謎を突っ込みだしたらキリがないのだが(笑)、その「屋根裏のねーちゃん」と言う設定をどのようにして思いついたのか、死ぬまでに葛西美空本人に聞いてみたいほど、秀逸なキャラ設定である。
「年がら年中家にいるねーちゃん」2023/7/26投稿動画
そして物語は翌日の投稿動画に続く。。。
ミクオ君のお姉さんの隠されたポテンシャルが明かされる。
ミクオ君の家の屋根裏に勝手に住み着いていたパラサイトおねーちゃん。ミクオ君の家庭教師として傑出した能力を発揮する。一方で他人の家の屋根裏に住み着いたことはお母さんによって全否定されつつも、自分の自尊心を犠牲にしてミクオ君のために行動する、ある意味、尊敬すべき人物である。
諸々の謎は突っ込みだしたらキリがない(笑)。もしかしたら「ドラえもん」と同じ存在なのかもしれない。「年がら年中家にいるねーちゃん」は葛西美空が作り出したキャラクターの中でも随一の愛すべき存在だ。
「年がら年中家にいるねーちゃん②」2023/7/37投稿動画
この「年がら年中、家にいるねーちゃん」と言う設定だけで、一本の短編漫画、あるいは短編ドラマが作れるのではないだろうか。そのくらい傑出したキャラクター設定なのである。このねーちゃんは(笑)。
「年中家にいるお姉ちゃん」という設定は、別のストーリーで再利用されている
この年中家にいるお姉ちゃんと言う設定は、別のショートの投稿動画「年中家にいるけどめっちゃ優しいお姉ちゃん」(2024/4/3投稿動画)でも登場しているが、このネタ動画ではミクオ君の実の姉となっているので、上記の2話とは違うキャラクターになる。
ホラー大好き、葛西美空 その1
葛西美空は父親の影響でホラー映画などもよく見ていたと語っている。2日間に渡ったこのショートのネタ動画は、数少ないホラー作品の一つだ。
始まりは、ちょっとキモイ兄の話だったのだが・・・😅
葛西美空のネタ動画にはときおり、通常からはかなり脱線した愛情表現をするキャラクターが登場する。今回登場する「兄」もそんな人物の一人なのかと、少しハラハラしながら見ていると、何やら雲行きが怪しい方向に進んでいく。
そして、なんともいえないキモイ状況で話は終わる。視聴者は、まさかこの話の続きが翌日の投稿動画で回収されるとは、当時は予想もしていなかった。
「妹に彼氏ができてショックを受ける、ちょっとキモいシスコンな兄」2023/4/29投稿動画
翌日の投稿動画でこの話は衝撃的な結末を迎えることになる。
まさかそんな結末を迎えるとは・・・😱
動画のタイトルからは、前日の続きとは全く予想が出来ない。話は幸せな母子の会話で始まるのだが、また雲行きが怪しくなっていく。そして衝撃のホラー設定が明かされる。
ホラー映画ではおなじみの「悪魔の転生もの」か「推しの子」あたりがモチーフなのだろうが、シスコンの兄の執念と幸せそうな家族をよくここまで「ぐちゃぐちゃにまとめた(笑)」ものである。葛西美空の底知れぬ才能の一端を知ることができる作品だ。
尚、物語の最後に「ハエ」呼ばわりされるお父さんは、葛西美空が絶賛反抗期中だった頃の葛西家の実話がモチーフの可能性が限りなく高い(笑)
「大人をヒヤッとさせてくる子供」 2023/4/30投稿動画
ホラー大好き、葛西美空 その2
今いる世界は真実なのか・・・葛西美空の才能に身震いする作品
レストランで待ち合わせた女の子と初の楽しいの食事。お会計の段階になって目の前の彼女は全ての会計を彼に押し付けてくる。ただの図々しい女子なのか?・・・しかしここから話は奇妙な方向に。
5年間もその席にいるという女の子。そう、今いるこの席は既にこの世ではないことに、視聴者は唐突に気づかされるのだ。目の前の女の子は何者なのか?。驚愕の事実を悟り恐怖する彼。
呪術回線のネタが動画のハッシュタグに入ってはいるが、これは葛西美空の強烈な妄想だ(笑)。僅か40秒の動画に映画のクライマックスのように次々と新事実が捲られていくハイスピードのストーリー。とんでもない快作、いや怪作である。
地味だが、実はプロの仕事を実感する作品
息子の成長に興奮するお母さんだが、注目すべきはお父さんの声の距離感
初めての彼女を連れてくる息子君に興奮する楽しいお母さん。何の邪心もない息子想いのお母さんだが、その行動は少々…いや、かなりやり過ぎ😅。
この動画では葛西美空の凄いテクニックが隠されている。お母さんと同様にお父さんも「赤飯焚くか!」と興奮しているのだが、その声の距離感である。お父さんの声は、わざと遠くから聞こえる音量で録音しているのだが、「赤飯」というキーワードで、お父さんが今いる場所がキッチンであると視聴者は無意識に理解する。
この台詞1つにより、この家の間取りが人々の経験値から脳裏に自然と浮かび上がり、この舞台の広さを無意識に実感できるのである。このことによって「家族全員が息子君を祝福している」イメージを感じることも出来る。
このような技法はラジオドラマでは普通に使われるテクニックではあるが、ここまでを計算してこのネタ動画(ドラマ作品)をたった1人で制作する葛西美空の才能には、ただただ関心するほかない。葛西美空はシナリオ作成の学校などには通ってはいないのに・・・である。
「息子が彼女を初めて連れてきて大興奮する母親」2023/11/16投稿動画
伏線回収のお手本
葛西美空の描くお母さんは、いつも想像の斜め上
葛西美空のネタ動画は、しっかりと伏線を回収するオチになっていることが多く、見ている側が理解し易く、視聴者が “おいてけぼり” にされることはほとんどない。
このネタ動画はお手本のようなコントのシナリオであるが、細かいディテールには葛西美空の斜め上の思考が色濃く表現されている。
この作品は少々(いやかなり)癖のあるお母さんが主人公なのだが、葛西美空の人間観察眼と妄想力が合わさった特徴のあるキャラクターになっている。オチは感動のストーリーになったと見せかけて、正統派の伏線回収でオチている、まさにシナリオのお手本。
「こんな母親はイヤだ【好きだけど】」2023/11/23投稿動画
一つのテーマを徹底的に掘り下げる
「恋愛」は人にとって永遠のテーマ
葛西美空の美貌・可愛らしさが存分に堪能できる傑作動画。「恋愛」に対して悪びれることなく徹底的にこだわる主人公は、周囲を次々と巻き込んでいく魅力的なキャラクターである。その様子には何の邪気も感じられない、愛すべき存在の女の子である。
このように、設定のテーマに沿って内容をギリギリまで強調するのは、お話作りのベーシック(基本)ではあるが。葛西美空の手にかかるとその魅力は何百倍にも膨らむのである。この作品はそのような意味で、葛西美空の代表作でもある。
「恋愛しか興味ない生徒」2024/5/30投稿動画
伏線回収のミルフィーユ(笑)という荒業
めぐり合わせの妙もここまで重なるとそれは奇跡
ミクちゃんは無敵の「彼女」で、年齢など問題としない。話が進むにつれ、隠しきれない秘密のベールが次々と脱げ落ちていく、痛快・・いや驚愕のストーリー。そしてこの作品は1週間後にクライマックスを迎える。
もとは「葛西美空は見た目年齢が実年齢より上に見られる」という自虐ネタがベースにあるシナリオだ。ただし本物の葛西美空は年相応の文句のつけようのない美人である。2024年のオフ会で確認済み。(え、年相応って表現もダメなの?笑)
「彼女が父親の元カノだった…」2024/2/22投稿動画
そして、一週間を空けて「ミクちゃん」の驚愕のポテンシャルが明らかになるw。
新しい彼女「ミクちゃん」の驚愕の事実がここに完結する
彼氏君の家は、一家そろって例外なく「ミクちゃん」に手玉に取られていたことが判明するのである。
葛西美空の作品は、このような小さな仕掛け(ボケ・行き違い)を細かく重ねていくシナリオを沢山残している、そしてこれからも残し続けるだろう。まさにミルフィーユ状態のネタと伏線回収の連続である。
もし、プロのシナリオライターに依頼するのなら、相当な腕前のライターに依頼する必要がある内容だ。物語の構成を考え抜き、考察し、重ね合わせる作業を何度も何度も繰り返したことが想像される。葛西美空の努力には尊敬の念しか抱けない。
「新しいママが俺の元カノだった」2024/2/29投稿動画
出オチの作品もある
オペ看と病棟看護師の違いを知っている?
葛西美空のネタ動画では比較的珍しい「出オチ」である。葛西美空の周辺には、病院関係者がいることが容易に推測できる。そもそも「オペ看」と「病棟看護師」の違いをネタ動画にしようなどと思いつくのはは、日本中探しても葛西美空以外にいないだろう。そんな傑作動画である。
尚、オペ看の衣装を何処から入手したのかという疑問は隣の部屋に置いておくことにする(笑)。
「ハロウィンに看護師コスする奴」2022/10/30投稿動画
インコのぴよちゃん
調子に乗りすぎたぴよちゃんの末路は?
葛西美空の動物ネタの鉄板には「インコ」がいる。インコは喋るので、葛西美空のカワボを駆使すれば、魅力的なキャラクターに早変わりする。確認できるいくつかの「インコ」ネタ動画の中で、最新の作品であるこのネタ動画は、葛西美空を知らない人が初見でも受けが良かった。
主人公を小ばかにする、小生意気なインコの表情の作り方など、あらゆるクリエーターの手本となる傑作動画だろう。
「オンライン面接邪魔してくるインコ」2023/9/14投稿動画
「面接」がテーマになるネタ動画は意外とある
就職面接は、決して失敗の許されない極度の緊張感の中で行われるものだ。それゆえに、緊張の緩急やありえない行動や発言などの「大きなふり幅」は笑いになりやすい。そんな中、葛西美空のショート動画では面接がメインのテーマの動画が16本ほどある。
失敗の許されない就職面接を支配する強者(つわもの)の葛西美空
2020年代、求職者(学生)の売り手市場が続く中、受ける側が会社を面接するという逆転の社会情勢を、主人公の葛西さんはさも当然のように展開していく。当然、こちら側の面接官は「何かがおかしい」と気づきつつも、葛西さんのペースから逃れられない。
現実では起きるはずの無い状況を大きな振り幅として、ストーリー全体で表現している。普通に考えればこの主人公の葛西さんはただの変な人だ。でもそのペースが全く落ちない非日常を見事に表現している。
「面接官を面接するつもりで挑んだ奴」2024/6/9投稿移動画
最後に「そこ⁉️」と想像の斜め上を突く、葛西美空
ストーリーの序盤(ほぼ全体)は、いろいろと達観している小生意気な子供のミクオ君も、結局は下ネタで笑ってしまう普通の子供だったという、可愛らしい葛西美空の子供の芝居が見られる作品かと思わせて、最後の最後にミクオ君が大人になってからの就職面接で「そこ⁉️」となる、時の流れという振り幅を全力で利用した快作である。
「小1なのになんかすごい難しい言葉知ってる子供」2023/11/29投稿動画
TikTokでもYouTubeでも削除された禁断の面接ネタがある
2023年4月13日に「最後に全回収していく就活生」というネタ動画が投稿されたが、TikTokでは早々にBAN(公開停止)され、YouTubeでも、葛西美空の活動停止から3か月後に非公開にされた、問題たっぷりのショートのネタ動画を紹介する。内容は次の通り(残念ながら動画はお見せすることが出来ない🙇)。
● 葛西さんの就職面接が舞台。面接官二人の印象も良く無難に乗り切った葛西さん。最後に趣味の話題になり「犬を飼っています」と答える葛西さん。面接官も犬好きで、飼っている犬種を尋ねられた葛西さんの返答は「犬を飼っています。種類は『人です』」。面接官が「犬種は?」聞き返しても『人です』と笑顔で答える葛西さん。面接官は二人は「おかしいな?」「おかしいですね?」でオチ。
葛西美空のネタ動画の中では珍しい「シュール」なオチ。これは葛西美空がネタとして男性を犬扱いするミームが元ネタではあるが、絶妙な男女の演じ分けで、二人の面接官の最後の台詞の『???』の感情を見事に表現したことで、自然と視聴者にその先に続くドタバタ劇を想像させる傑作動画でもある。
コンプライアンス的に問題だったのかもしれないが、ドS葛西とドM君の関係性を笑いにしているという意味では、特に問題があるとも思えない。この動画が私的アーカイブ以外では見ることが出来ないのが、つくづく残念である(笑)。
トリに葛西美空の2周年動画を
ポケダンスを独特のリズムで1人で踊る葛西美空、本当に1人で?
おしまいに、葛西美空のYouTubeへの動画投稿2周年の記念動画を載せておく。POKÉDANCE(ポケダンス)を独特のリズムで一生懸命な表情で踊る葛西美空。しかし、その隣の部屋、わずかに開いたドアの隙間の向こうには・・・😱ホラー好きの葛西美空ならでは動画である。
動画編集のスキルが多少あれば、簡単に作れるトリック動画ではあるが、そもそも、あのような構図の動画にしようと考えた葛西美空のセンスを深く考えると、視聴者は唸るしかないのである。
「YouTube2周年ありがとう❤️」2024/3/31投稿動画
葛西美空さんの分析記事の一覧
上記以外にも以下のページで、傑作なネタ動画を紹介しているので、お時間があればチェックしてみて欲しい。
- 葛西美空とは(2)葛西美空のネタ動画
- 葛西美空とは(4)ネタ動画のキャラクター
- 葛西美空とは(5)葛西美空と動物たち
- 葛西美空とは(6)葛西美空の歌動画
- 葛西美空とは(9)虎金妃笑虎の「ニコたんアニメ」
この記事の後書き
ここまで、葛西美空のネタ動画の中で特に傑作・快作と思われる作品を挙げてきた。これ以外にも他の記事で取り上げた作品はどれも傑作ぞろいだ。お時間があればチェックしてみて欲しい。
いずれにせよ、葛西美空のネタ動画は、本当にアイドル女優(元?今も?w)が考えたとは、にわかには信じられないほど、考え抜かれた作品が多い。故に「葛西美空には作家がいるのではないか?」と疑われるのも無理はない。その秀逸なシナリオに加えて、葛西美空の多彩な声色と演技力が絶妙に重なり、葛西美空は他に比較するクリエーターが存在しないユニコーン(唯一無二)な存在だと表現しても過ぎたことではないだろう。
この記事ページは、基本的に筆者のメモのようなものである。今後も、これはと思う葛西美空のネタ動画があれば追記していこうと思う。
